きよと幼なじみの十郎左衛門は身分違いの恋に落ちた。殿の寵臣となった十郎左衛門はやがて参勤交代で国元の赤穂に帰ることに。肌着を交換し、二人は互いの愛が変わらぬことを誓った…というのが第1話でしたが、第2話はどうなるのでしょうか。第2話『縁談』のあらすじなどを書いていきます。

忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣 第2話『縁談』 あらすじ

元禄12年春、浅野家の奥女中きよ(武井咲)は幼なじみの門六(福士誠治)と出会い、恋におちた。磯貝十郎左衛門と名を変えた門六は主君・浅野内匠頭長矩(今井翼)の寵臣となっており、きよには身分違いの雲の上の人。やがて十郎左衛門は参勤交代で国元の赤穂に帰ることに。二人は互いの愛が変わらぬことを誓った。


元禄13年(1700)5月、十郎左衛門が国元・赤穂に帰って1年が経った。

播磨国・赤穂城では浅野内匠頭長矩が『1年のうち再び息災であろうぞ。留守をよろしく頼むぞ』と国家老・大石内蔵助(石丸幹二)に言った。

江戸に帰ってきた男達

きよが待ち焦がれた日がやっとやってきた。十郎左衛門がやっと江戸に戻ってくるのだ。きよは交換した肌着を抱きしめる。

その朝は奥御殿の誰もがそわそわと落ち着かなかった。

女中達は滝岡の指示の元、阿久利(田中麗奈)の世話をしている。内匠頭が江戸に帰るため着物を選んでいるのだ。

内匠頭はいつ江戸に着くのか、阿久利がとても気にしている。滝岡に聞いたり、女中に様子を聞いてくるよう言ったり、一番落ち着きのない様子だ。

そして無事に長矩達は帰ってきた。きよは到着した男達の中から十郎左衛門のことを探すが見つからない。

廊下でつまと話していると、村松三太夫がきよの方を見ていたので会釈をした。三太夫は会釈をして去っていった。


その夜、奥御殿では内匠頭の長旅をねぎらい、小さな宴が開かれた。きよとつまは琴を奏でている。

滝岡は浅野大学長広(中村倫也)の婚儀が整った祝いを言い、大学から珍しい品をもらったといって金平糖を差し出した。

金平糖をみた女中たちはその色とりどりの美しい様子に声をあげている。

大学が長崎から特別に取り寄せさせたものらしいが、内匠頭は大学の贅沢っぷりにひどく怒った。

阿久利は味見はいい、後で皆で食べていい、とすぐに金平糖を下げさせようとした。

待て!内匠頭が叫んだが急に叫んだからか胸を押さえ苦しそうにうずくまった。


その頃赤穂・大石邸では大石内蔵助と吉田忠左衛門が酒を飲みながら、内匠頭が無事についたか心配している。

大学の婚儀もあり、これで世継ぎのことは心配ない、浅野家も安泰だ、と蔵助。

今年は江戸参府、大学の婚儀とたいそうなものいい、この上万が一厚誼からお役でも申し付かれば、と吉田。

早いうちに手をまわした方がいいが、内匠頭はそんなやり方は嫌いだ。

そのため、内匠頭の耳に入らぬよう、こっそり、ひっそり、こそこそとやらねばと二人で笑っていた。

一年ぶりの再会

阿久利は内匠頭に長旅の疲れがでたのでしょうから、今夜はゆっくりおやすみなさいと言った。

阿久利は以前、世継ぎのことを気にかけ、内匠頭に側室を付けるよう内蔵助に言った。

それに対し、内匠頭は世継ぎのことは気に掛けるなと言った。

万が一のことがあれば大学が家督を継げばいいと思っているらしい。

阿久利はやっと会えたのにそんなことは言わないでほしいといった。

内匠頭は久しぶりに阿久利の顔が見たいと言って、阿久利の頬に手で触れた。


きよはその夜、桜の木の下に向かった。そこには十郎左衛門の姿があった。

十郎左衛門はこの日を待ちわびていた。きよに話したいことが山ほどある、そう言って話を続けようとするが、主の許しをもらっていない二人は屋敷では堂々と話すことはできない。

十郎左衛門ときよは次に仙桂尼の所に行く時にはまた印をつけるよう約束をした。話の続きはその時までおあずけだ。

やっと十郎左衛門に会えたきよはまだ夢のようだ、と言い二人はしばらく見つめあっていた。

善左衛門の罪

江戸の町できよの兄・勝田善左衛門(大東駿介)と元浅野家家臣・不破数右衛門が酒を飲みふらふらと歩いている。

そこで不破は善左衛門に面白いことをしてみるか、と犬を切ることをけしかけた。


きよは家臣長屋の堀部家に向け走っている。堀部家にいた佐藤條右衛門から善左衛門が命を落とすほどの傷の怪我をして、今は実父にかくまってもらっているという。

その怪我はただの怪我ではなく、死んだ犬の試し切りをしたのを犬の番人に見つかり、袋叩きにされたが逃げたというものらしい。

この頃、将軍綱吉により発布された『生類憐れみの令』により生き物の殺生が禁じられ、綱吉の生まれ年の干支の犬が最も大切にされていた。

とりあえず表向きは堀内道場の稽古中の怪我とするよう取り計らったらしい。

唯念寺・林昌軒にきよと條右衛門が訪れた時、きよの父・勝田元哲の怒号がとんだ。戸を開けると元哲が善左衛門を蹴飛ばしていた。二人は仲裁に入った。

元哲は無断で自分の刀で犬を切ったことに怒っている。

この場で腹を切れという元哲に、腹を切れとは…まるで侍のようだ、僧侶に刀などいらないと皮肉を言った。

きよは今は兄をここにかくまってほしいと、條右衛門と二人で土下座し頼んだ。

元哲は勝手にしろと言って部屋を出ていった。


きよは部屋を出ていった父を追いかけた。父は母・さえのお墓に手を合わせていた。

ゆっくりと近づき、気持ちはわかるが、許してほしいと頼む。

きよも今の善左衛門を見ていると情けないが心根は腐っているはずはない、今はただ、怒りのぶつけどころがないだけ、と。

きよがこれだけ善左衛門のことを思うのは、亡くなった母が最後まで兄を気にかけていたからだ。

きよは母の最期の言葉を思い出す。

元哲はさえと一緒になるため、刀を捨てこの寺に逃げ、全てをなくし善左衛門ときよが生まれた。そのことは後悔はしていない。

しかし、きよ達にたくさんの苦労をかける事を許してほしい。必ず幸せになってほしい。父と兄のことを…

と幼いきよに言って息を引き取った。

縁談話

小石川・無量院の仙桂尼(三田佳子)の元を訪れたのは、それから数日経ったある日のことだった。

仙桂尼はきよが到着するのを今か今かと待っていた。

そこには仙桂尼のいとこであり、両国米沢町で大きな材木問屋を営む木屋孫三郎もいた。

きよは幼い頃から孫三郎に親代わりとして、世話をしてもらっていた。

きよが奉公して1年ちょうどいい頃合いだと、孫三郎から村松三太夫との縁談をもってきたのだ。

きよを奥中に進めたときから、村松家へ嫁がせるつもりでいたらしい。そのことは元哲も承知のことらしい。

あの時、廊下で会ったのはきよを見にきていたからだろう。

またとない良縁だ、と仙桂尼はきよに縁談をすすめる。

そうと決まれば話は早い、そう言って孫三郎と仙桂尼は何か話をしているが、きよの耳には何も入ってこない。

断りたいが、孫三郎と仙桂尼のすすめでは断れるはずもない…。

 

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それぞれの想い

その帰り道、きよは約束の場所である牛石の前にいた。ようやく十郎左衛門に会えるのに、きよの頭の中は縁談話のことでいっぱいだった。

そこへ十郎左衛門がやってきた。

長い旅だったが、きよへの想いを確かなものにしたと。そして、妻をめとるのであればきよ以外考えられない、夫婦になって欲しい、と。

しかし、きよはすぐに返事ができない。嬉しいに決まっている。

縁談のこともあるが、果たして内匠頭が許すだろうか。

内匠頭の性格を考慮し、直接話すのが最善の方法だと考えた十郎左衛門は、大学の婚礼が終わってから話すという。

タイミングが大切だからここぞという時に切り出す、その時まで待っていてくれと。

きよは嬉しくて涙を流す。でも……と縁談の話を口に出そうとしたのか、何か言いたそうだだたがそれを十郎左衛門が遮る。

善左衛門のことか?と。十郎左衛門も兄のことは堀内から聞いていた。

不破数衛門とは赤穂以来の友らしい。今から善左衛門の様子を見に行くから一緒に来てくれないかと言った。

二人は元哲の所へ行った。しかし、そこに善左衛門の姿はない。元哲が目を離したときに出ていったらしい。

見つかれば周りにも迷惑がかかるのに。善左衛門と関われば十郎左衛門にまで迷惑がかかってしまう。

そう案じた元哲は二人を早く帰るように言った。二人は林昌軒を出た。

十郎左衛門はきよに言った。善左衛門のことは心配するな、必ず見つけ出し、ことを治める。

きっとうまくいく、きっと夫婦になれるからそんな顔をするな、と。

結局きよは縁談のことが言えなかった。


屋敷に戻ったその日の夜、きよは夜中に起きて交換した肌着を抱き締めながら考える。

十郎左衛門が優しい言葉をかけてくれるほど、胸が苦しくなる。談話が進めば、十郎左衛門とは一緒になれない。

さらに、善左衛門のことで十郎左衛門に迷惑がかかれば…

考えていると隣で寝ていたつまが話しかけてきた。つまとは一年以上も一緒の部屋なのだ。

そのため、十郎左衛門を思っていること、またきよが思われていることもばれていたのだ。

二人は羨ましい程似合いだが、好きな人と夫婦になる、というのは自分達には叶わない、と。

翌日、きよは桜の木の下にいた。本当に十郎左衛門と夫婦にはなれないのだろうか。

近くにいたほり(陽月華)に質問をした。堀部と結婚して幸せなのかを。

ほりは父親に強引に婿にした人だが、深い縁で繋がっているような気がする。と言い、きよに助言をした。

無理はしてはいけない、と。きよをみていると気になって仕方がないらしい。

きよが動く

十郎左衛門が走っている。行き着いたのは浅野家・家臣長屋、浅野家家臣の前原伊助の家だった。

そこには腹ごしらえをする善左衛門と不破の姿があった。

皆が心配している、周りの気持ちになれ、どれ程きよが心配しているか。と十郎左衛門は言った。

善左衛門は、きよの事となると随分むきになるのだなと言い、そして続けた。

きよにも良き縁談があることだし、自分は消えようと。

十郎左衛門は村松三太夫との縁談があがっていることを聞き、動揺している。

そのうちに、善左衛門と不破は出ていってしまった。


阿久利の琴の指導をしていたきよも

時を同じくして、阿久利に縁談の話について切り出した…。

第3話『画策』につづく。

忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣 第2話『縁談』 感想

金平糖に怒る殿には若干引きましたが(笑)、阿久利とのやり取りにはほっこりしました。本当に質素堅実な人ですね。阿久利の殿を思う気持ち素敵です!

きよと十郎左衛門がいい感じなのに、なんてタイミングの悪い縁談話。まあここでくっついてしまっては終わってしまいますもんね。しかも、断れない状況下。こういう障害があるから恋愛は燃えるとも言われますが…早くくっついてしまえばいいのにと思ってしまう。

そしてなんと言っても善左衛門のバカっぷり。けしかけられたからって乗るんじゃないよ。名前には『善』って入ってますが完全に『悪』ですよね(笑)それをかばうきよ…お母さんに頼まれたからってさすがにこれはただ善左衛門が悪いだけなんだからほっとけばいいと思います。でも家族とかお世話になってる人に迷惑が掛かってしまうって昔は大変ですよね。今は個人が悪いことをしても家族が責められることはありませんし。(場合によりますが)

つまちゃんがいい子で良かった。チクっちゃうような子だったら、すぐに殿と阿久利に怒られますよねきっと。

きよ、勇気出しましたね。二人には少しでも幸せな時間をたくさん過ごしてほしいものです…

忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣 第3話『画策』 どんな展開に?

阿久利に頼み、縁談を引き延ばしたきよ。一方の十郎左衛門は長矩にきよとの結婚を言い出せない。長矩は勅使饗応役に任命され、吉良上野介から指南を受ける。質素堅実に務める長矩は吉良の嫌味に耐える。しかし…というお話になります。

いよいよ…という感じですね。

次回は10月8日(土)午後6時10分から放送です!第2話は10月8日(土)午後4時20分から再放送です。見逃した方はぜひ見てください!