鏡子(尾野真千子)と金之助(長谷川博己)の結婚、金之助の過去、そして二人が夫婦として気持ちが通じ合った、というのが1話の内容でした。第2話はどのような展開になっていくのでしょうか。留学から帰ってきて暴力をふるうようになってしまった金之助。果たして鏡子と金之助はうまくやっていけるのでしょうか?第2話のあらすじなどについて書いていきます。

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【夏目漱石の妻】第2話『吾輩は猫である』 あらすじ

明治三十一年、夏目金之助(長谷川博己)は走って熊本の自宅に帰った。

夏目鏡子(尾野真千子)の部屋にいくと、産婆が女の子を抱いている。

結婚して三年目の春、夏目家に第一子の女の子が産まれ、筆子と名付けられた。

金之助が筆子をあやしているが泣き止まず、そんなんじゃダメだと鏡子があやすも泣き止まない。そんなんじゃダメだとお手伝いがあやすと筆子は泣き止んだ。

金之助も鏡子もまだ子育てに慣れていない様子だ。

金之助は赤ちゃんは抱くものに似るというため、女中のように肌色が黒くなっては困ると取り返すよう、鏡子に言った。

慌てて筆子を取り返すも、再び筆子は泣き出した。

鏡子は幸せだったがそれはつかの間の夢のようなものだった。

金之助の留学

翌年6月、金之助は文部省から英語研究のため二年間イギリスに留学するよう命じられた。

鏡子と金之助は筆子を連れ、四年間暮らした熊本を後にした。

留学の二年間、東京矢来町にある中根家で暮らすことになった。


鏡子はメモ帳を見ながら金之助の留学の準備をしている。

メモが読めず、ときどき金之助に確認をしながら荷作りをすすめた。

金之助は鏡子に生活費のことを理解しているか確認をする。

国費留学生の家族生活費には月々25円の生活費が支給される。それで、鏡子、筆子を、女中三人が暮らす…。

足りないと感じたのか、鏡子は引っ越し費用で重一から借りた金を留学費から返してほしい、と言うも、金之助はロンドンの物価は日本の10倍以上だといい譲らなかった。

お金の話になり、金之助も鏡子も頭が痛い。

鏡子のお腹には子供がおり、来年には生まれるため、お金は必要だ。

金之助も行きたくて行くわけではない。留学帰りとなれば博がつき、東京で働けるかもしれないと考えたためだ。また、重一が手を回したこともあって、断れなかったらしい。

帰れば博士になれる。がそんなのが目的ではない、と説明しようとするが、言っても無駄だと口をつぐんだ。それにカチンときた京子と軽い言い合いのようになった。

そこへ馬車がやってきたことを知らせに重一がやってきた。まだ準備のできていない金之助は馬車に待ってもらうよう言いに行った。

言い合いを聞いた重一は何があったのかを聞くと、

二年も知らない国に行ってほしくない…鏡子はそう言って涙を流しながら荷作りを進めた。

明治三十三年九月、金之助はイギリスに旅立った。この時、金之助が鏡子に残した一句がある。

秋風の 一人ふくや 海の上

金之助の留学中

翌年冬。金之助が行ってから一年、次女の恒子を産み、鏡子はてんてこ舞な生活を送っていた。

ロンドンから手紙が届いた。鏡子は手紙が届いても中々返事が書けないため、手紙が来るたびドキっとするらしい。

それを聞いた重一は書いた方がいい助言する。

最近、鏡子が何か月も返事を出さずに遊び呆けていると噂の種にされているらしい。金之助本人がイギリスにいる日本人の仲間にこぼしていて、向こうでは鏡子は立派な悪妻として知られている。

重一は噂を気にしない…実際多少は当たっているし、と皮肉を言った。

しかし、気になるのはそういうことを仲間に話す金之助だと。少し神経衰弱気味で、最近は下宿にこもりっきりで何をやっているのか誰もわからないそうだ。神経衰弱は留学生によくある話で、寂しいのだ。だから手紙は書いてあげた方がいいと。

神経衰弱など誰でもかかる。母もそうだと言った。今度は逆に鏡子が助言した。

今度の桂内閣は父の嫌いな大臣ばかりで立場が危ないのではないか、と心配していたらしい。

当たりだ。来月で全ての官職を解かれることになる。しかし、母に卒倒されては困るため内密にするよう言われた。


鏡子は恒子をおぶりながら裁縫をしている。部屋にはお手玉やら、筆子の書いたらくがきやらが転がっていた。

この頃から鏡子の手伝いをしに従妹・山田房子が中根家に訪れるようになっていた。

重一が職を失い、鏡子は援助が受けられなくなり少しずつ厳しい暮らしになっていった。


鏡子は俳人・正岡子規の家を訪れた。

鏡子が持ってきた金之助の手紙をみて笑った。こんな手紙を書いて、こんな本を送ってくれるのだから神経衰弱ではあるまいと。

鏡子はそう言われて少し安心した様子だった。

文部省の人の話ではイギリスでの研究の成果を書いて送れと言ったら、ただの白紙を送ったといい、問題になっているらしい。

正岡は金之助の生い立ちの話をする。親と言わず、他人に対してなんとも言えない敵対心がある。友達で武家の出の正岡に対しても敵対心を感じているようだ。一等国であるイギリスではたいそう気を張っているだろうと。

鏡子はどうしたらいいのか、正岡に意見を求めた。

正岡は金之助が敵対心を持たずに話せる相手は鏡子だけだ、帰ったら優しくしてやって欲しいと言った。

 

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金之助の帰国

明治三十六年・新橋、金之助は電車を降りた。イギリスから二年半ぶりに帰国したのだ。

散らかった部屋を見て、畳を裏返した方がいい、汚れもひどい、女中も必要だな、と虚ろな目でしゃべった。どこか様子がおかしい。

そこに親戚の者が挨拶をしたいを言って訪れたが、金之助は少し休んだその後で、と言って部屋に入っていった。

そのあとを鏡子は追いかけ部屋を覗く。金之助はちょこんと座っている。鏡子はそろそろと服をしまおうとした。そこで金之助が口を開いた。

そんなに金がないのなら重一に少し援助を頼めばよかったのにと。金之助も知っているように、重一は失職中で、おまけに借金まであるらしい。とても助けてくれとは言えない、申し訳ないと答えた。

また熊本に戻って教師を続けるしかないのか…。ロンドンで英語の勉強も教師も自分には向いていないと思ったらしい。

イギリス人の母国語を学ぶことになんの意味があるというのか!そう叫んで、もう疲れたと倒れこんだ。十万円ほしいと。

金之助『十万円あったら遊んで暮らせるぞ。仕事もせず、熊本へも帰らず、好きなことしてなあ。十万円あったらなあ。』

鏡子は笑った。

鏡子『私だって欲しいです。十万円。遊んで暮らしたいです。何もしないで。』

金之助『十万円あればなあ。』

鏡子『あー欲しい欲しい。』

金之助『仕事なんかしないもん。』

鏡子『十万円ほしい!ほしいぞ!』

同じようなことを何度も繰り返し言いながら二人で笑った。

その様子を筆子と恒子は戸の隙間から見ていた。

金之助は病気?

熊本に帰ることを拒否し続けた金之助は、帰国して三ヶ月後、東京第一高等学校と帝大文学部の講師として採用されることになった。

そして千駄木に新しい家を借り、ようやく新しい生活が始まった矢先、異変は起こった。

金之助が突然筆子を殴ったのだ。鏡子は慌てて駆け寄る。筆子が机の上に置いた小銭をみてロンドンでの嫌な記憶を思い出させたためであった。


ロンドンにいた時に何かあったのだろうと夏目家主治医・尼子四郎はそう言った。

金之助はある日ロンドンの公園でかわいそうな乞食がいたので、銅貨を一枚あげた。

下宿に戻って便所に入ると窓辺に同じ銅貨がこれ見よがしに置いてあったらしい。

そんなことができるのは下宿のおかみ以外に考えられない。おかみが探偵のように後をつけて公園で見ていたのだと。そうやってイギリス女は日本人である私を見下したのだと。

今回の件も、それによく似た銅貨を筆子に目の前に置かせて、今でも見張っていることを見せつけたいのだとも言った。

イギリスにいた時の緊張感がまだ続いていて、神経過敏になっているのではないか、と尼子は言った。

ある日金之助は女中を引きずり回していた。こいつが俺のズボンを井戸に放り込む夢をみたのだ。何でこんな女を雇ったんだ!と。神経が過敏になったくらいで女中にまであんな悪態をつくのだろうか。

それを聞いた尼子は精神病の専門家である帝大の呉秀三を紹介してくれた。


家に帰ると金之助が女中に暴力をふるっていた。庭で子供達と大声で歌を歌っていたことに腹を立てたらしい。

子供はなつかないし、自分を白い目で見てくる。と言ったがそれは金之助が優しくしないからだと鏡子が指摘すると、金之助は自分は勉強で忙しいんだと暴れて書斎をめちゃめちゃにした。

出ていけと言われ、鏡子は筆子と恒子をつれ、夏目家を出て中根家を訪ねた。

最近では、重一宛てに金之助から頻繁に手紙が来て、内容といえば別れたいから迎えにこいだの、甘やかされ過ぎて役に立たんから返すだのといったものらしい。

重一が心配している。

鏡子も自分さえいなければ金之助が穏やかに暮らせるんだったら…とも思うが、鏡子の顔を見ていい顔で笑ってくれる時もある。その時は自分たちはやっぱり夫婦だと思える日もある。鏡子もどうしたらいいのかわからないのだ。

それを聞いた重一は、家を近々手放し身の丈に合う家に住み、次の一手を考える。お前もそうしろ、と優しく語りかけた。


鏡子は帝大医学部教授・呉秀三の元に金之助の診察結果を聞きに行った。

金之助は人に追われたり、見張られたりする妄想(追跡妄想)があるらしい。他にも重い神経症の症状が見受けられ、これは病気だと言った。イギリスで発症したようだ。

病気なら家族は看病しなければと言って夏目家の家に帰る決意をした。鏡子は自分に原因があるのだと思っていたが、病気だったのだ。そして、側にいて看病をせねば!と少し嬉しそうに帰っていった。


夏目家に帰り、大根を切っている金之助に話しかける。なぜ帰ってきたと聞かれるが、鏡子は適当に理由を言って大根を切り始めた。

また金之助が怒鳴り散らし、子供たちが戻りたいと言ったが、鏡子は言った。

ここは私達の家、出ていく必要はない。この家で大きくなるの、誰がなんと言おうと。

金之助にも家を出ていかない、と改めて宣言すると、金之助は部屋に帰っていった。

それから二ヶ月は何事もなく、鏡子は無事に三女・栄子を産んだ。

金之助の病気は一向によくなる気配はない。

ながーい離縁状を持って重一に会いに行ったり、物音を立てていないのに頭に響く大きな音がしたと言って騒ぎ立てたり、思い通りにならないと地団駄を踏みながらくそっ!くそっ!と叫んでいる。

ネズミが暴れたといって書斎をぐしゃぐしゃにしたこともあった。金之助の異常な行動は、数ヵ月間に渡り、断続的に続いた。

重一の頼み

寒空の下、コートも着ず重一は歩いて夏目家にやってきた。相談したいことがあると。

買った家の代金が払えず、金を借りるために金之助に保証人になってほしいという内容だった。

鏡子は近況を重一に話し始める。

毎日の金之助との戦争で自分が試されているようで、いつまで頑張れるのか、本当に幸せになれるのか。辛くて時々逃げ出したくなる。

書斎にある山のような本を読んでいる金之助を見ていると、きっと金之助も辛いのだろうと。家族として親として、うまくやっていく方法がみつからず、結局一人で本を読んでいる。

甘やかされて育ったから重一を助けたいが、今の鏡子には他の人を助けている余裕などないのだ。

それはよくわかっているが…と重一は言ったがそれを遮るように鏡子が言った。

『申し訳ありません、私お父さんを助けることができません。夏目に判をついてくださいとは言えません。』と。

重一は昔金之助から聞いた俳句を思い出す。

うつむいて 膝に抱きつく 寒さかな

『寒いからうつむくしかない。自分の膝に抱きついて耐えるしかない。…うまいもんだなあ。』と笑い、そして帰っていったが、鏡子はしばらくその場で泣いて動くことができなかった。


泣いている鏡子の元へ金之助が来て用件は何だったのかと聞いた。そして、次の日鏡子の弟・倫を家に呼ぶことになった。

まず、倫とは昔よく相撲をして、イギリスにも手紙をくれて嬉しかったと。

そして、昨日の話をする。家族だから保証人になるべきだが、それをすると共倒れになってしまう可能性がある。冷静に判断した結果だ。父を見捨てることになるが、母と倫は自分が生きている限りは守ってみせると。

そして封筒に入った400円を父に渡してほしいと倫に渡した。最初は返した倫だが、いいから持っていけと言われ、泣きながらお礼を言った。

倫が帰った後、鏡子は金之助にお礼を言った。

これで帰るところがなくなったが、私にはこの家があるから大丈夫と言った。

『そんなにこの家がいいのか?』金之助が聞くと逆に鏡子が『あなたはどうですか?』

と言った。金之助は何も言わず歩いて行った。


年が明け、明治三十七年二月、日本とロシアの戦争が始まった。二年後再起を果たせないまま、重一は五十五年の生涯を閉じた。

福猫登場!

夏目家に一匹の黒いのら猫が出没するようになった。鏡子と女中は何とかして猫を追い出そうとする。しかし、またすぐに入ってくる。女中は福猫だと言って、気づけばエサをやるようにもなっていた。金之助も猫には興味があるようで、しばらく家においてやることになり、子供も喜んだ。

突然隣の家の少年に怒鳴ったり、金之助の病気は相変わらずでよかったり、悪かったりを繰り返している。

最近は頭の具合が悪く、特に夕方は酷いと俳人・高浜虚子に話す。

教師ばかりやってるから疲れるんだ、たまには何か書いてみてはと提案する。

そう言われ、書こうとするが中々言葉が浮かばない。その時、金之助の後ろで猫がにゃーと鳴いた。

金之助は猫になったつもりで四つん這いになって台所にいる鏡子に『にゃん』と言ってみせた。そして、何事もなかったかのよう立ってに歩いて帰っていった。

鏡子と女中はいつもの異常行動かと言わんばかりにあまり気にかけていなかった。

鏡子はある日の明け方目を覚ますが、隣に金之助の姿はない。書斎を覗くと、金之助は楽しそうに書き物にふけっているようだった。ふと他の部屋に目をやると、部屋の物が荒らされている。泥棒が入ったのだ。

次の日、警察が聞き取りにきた。その数日後には盗まれた服が返ってきた。

泥棒は服を高く売るために洗濯をしたり、ほころびを繕ったり、服は新品のようになって返ってきた。こういう泥棒なら時々入ってもらいたい、と金之助は皮肉を言った。そしてみんなで笑った。

金之助の書き物は昨日終わったらしい。猫が来て以来、金之助の病気が良くなったように感じた。

金之助は家に高浜を呼び、読んで題名を決めてほしいと原稿を渡した。大きな声で読んでほしいと。

『吾輩は猫であるー』鏡子はお茶を持って入ろうとしたが、戸の前で高浜の読み上げる小説に楽しそうに耳を傾けていた。金之助が書いていたのは小説だったのだ。

猫の目を通して、人間の世界を面白おかしく、ちょっと切なく書いたこの小説は、夏目家を広い大きな世界に押し出すことになる。

第3話『やっかいな客』に続く。

【夏目漱石の妻】第2話『吾輩は猫である』 感想

重一は穏やかで優しくてダンディーだしいいなーと思っていたら、他人にも自分にも甘いタイプでしたね。お金がないのに高い買い物はダメですね。元々裕福だったから節約とかなれてないんでしょう。つい今までと同じ水準で生活してしまう…という感じなのでしょうか。お金ないからこそ株とかやってしまうんですかね。リスク高いのに。

そして鏡子ですが、素敵な奥さんですね。自分の至らなさから金之助があんな風になってしまったと勘違いをし、病気だとわかったら即効看病しに帰るあたり、とても愛情を感じます。本当に夫思いのいい女性ですね。上手に受け流して、金之助の前では涙を流さず、すごく気にしているのに表に出さない。自分だったらあそこまでできるか…できないですね(笑)

金之助演じる長谷川さんの異常行動っぷりがよかった。くそっくそっ!と地団駄を踏んでいるシーンとか面白かった。

ユーモアもあり、感動シーンもありとても楽しいドラマです。

【夏目漱石の妻】第3話『やっかいな客』 どんな展開に?

『吾輩は猫である』のおかげで、金之助は一躍作家として有名になる。金之助は教師をやめて作家になりたがるが、鏡子は猛反対する。

そんなある日、金之助が幼い頃に世話になった養父の塩原昌之助(竹中直人)が、夏目家にやって来る。塩原は金之助に昔のように親しいつき合いをしてくれと頼むが、金之助は金が目当てとではないかと疑う。

という内容になります。つらい過去に関係のある養父が出てきて金之助はどうなってしまうのでしょうか?有名になって近づいてくる辺り、お金目当てだと思ってしまいますよね。でも金之助は今病気なので、思い込みってこともあるかも。

次回もきっと笑いあり感動ありの夏目漱石の妻、必見です。

次回は10月8日(土)夜9時からです。第1話の再放送は10月8日(土)午前0時10分からです。見逃した方はぜひ見てくださいね。

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